算盤侍影御用(そろばんざむらいかげごよう)シリーズ  双葉社/双葉文庫

剣術馬鹿の無骨なサムライは恐妻家。算盤の腕にも磨きをかけて、権力者に物申さん!

ノンフィクションから異例の映画化が実現した『武士の家計簿』(磯田道史著、新潮新書)がベストセラーとなって以来、フィクションである時代小説にも「御算用者」と呼ばれる江戸時代の経理マンが主人公のシリーズが増えてきました。以前は考えられなかったことですが、時代物の世界が拡がるきっかけと言えるでしょう。そこで私が本シリーズの背景に選んだのは幕末も間近の天保年間。経済への理解を欠いた権力者が改革を断行して庶民が泣きを見た、どこか平成の世と似た時代です。とはいえ暗いばかりのお話では書くのも読むのも気が滅入ってしまいますので、コミカルな設定を加えました。主人公の笠井半蔵は勘定奉行所に代々勤める旗本の家に婿入りして十年目なのに、算盤が大の苦手。美人ながら気の強い妻の佐和に叱られてばかりです。そんな半人前の主人公が勘定奉行の危機を偶然に救って剣の腕を見込まれ、影の御用を命じられたことから物語は急展開。ヒロインは美人妻の他にもう一人、半蔵が通う居酒屋の若女将で、客には可憐と思わせて実は姉御肌のお駒が登場。二人の女性はストーリーの展開にも深く関わります。

算盤侍影御用シリーズ 第1巻 婿殿開眼算盤侍影御用シリーズ 第2巻 婿殿激走算盤侍影御用シリーズ 第3巻 婿殿修行算盤侍影御用シリーズ 第4巻 婿殿勝負算盤侍影御用シリーズ 第5巻 婿殿大変算盤侍影御用シリーズ 第6巻 婿殿女難算盤侍影御用シリーズ 第7巻 婿殿帰郷算盤侍影御用シリーズ 第8巻 婿殿懇願算盤侍影御用シリーズ 第9巻 婿殿葛藤算盤侍影御用シリーズ 第10巻 婿殿満足

【表紙(切り絵 百鬼丸)】
第1巻『婿殿開眼』2011年1月刊、第2巻『婿殿激走』2011年4月刊、第3巻『婿殿修行』2011年9月刊、第4巻『婿殿勝負』2011年10月刊、第5巻『婿殿大変』2012年1月刊、第6巻『婿殿女難』2012年6月刊、第7巻『婿殿帰郷』2012年9月刊、第8巻『婿殿懇願』2013年2月刊、第9巻『婿殿葛藤』2013年5月刊、第10巻『婿殿満足』2013年9月刊。全10巻完結【絶版】。百鬼丸先生ありがとうございました。